久しぶりのマジ休みは山でのんびりキャンプ!
いつも忙しそうにしている藤田を見て
イビさんとフクタくんがキャンプに誘ってくれたので
キャンプ予定地
西穂高山荘へ行きます。
ロープウェイ乗り場までツーリングして
ロープウェイ乗って山荘行く予定です。
行く前に
山と藤田しか友達がいない幼なじみを誘い
新穂高ロープウェイ乗り場入り口へ
いつもそうだけど一度はぐれるとわからなくなる幼なじみ
どれ?
幼なじみを見つけたら本日のキャンプ予定地の南岳目指して
二泊三日のキャンプ開始です。

登りだすこと9時間
二泊三日の食糧にバーナーやらテントにシュラフなど
そしてムダに多い4000円分のお菓子でリックが重く
目的地の南岳には届かず
1日目は槍ヶ岳まで。
この先に進むのは断念

やはり26さんのように毎週末、山に登っている人とは違い
一年に一回行くか行かないかの、カッコだけ登山者には槍ヶ岳までが精一杯
だから南岳でのキャンプを変更して、
ここ槍ヶ岳山荘でキャンプ

キャンプでの楽しみだった自炊をしたが

この自炊がこれまた不味い!
米は芯があり最悪なことに。
鍋底には焦げ付いた米。
山にゴミを捨てるのは厳禁
水も背負える量が決まっているので、洗うのも困難
たぶん洗えても洗った水すら捨ててダメだと思う
キャンプ飯は残念だったがさらに残念は続く。
テント泊でのシュラフが寒くて寝れない!
もう家でご飯食べて風呂入って寝たい。
シュラフの中で二泊三日のキャンプは中止して家に帰ろうと思った。
日が昇だしたが寒い。
やはり帰ろうかと思った。
この先山登り初心者禁止みたいだし
しかしテントから出ると気分も変わり南岳へ。

標高3000m付近の平坦な尾根を歩き南岳到着

ここが分岐点
ここから下りて帰るか先に進むか
考えていたら
心の準備もできていないのに
よく滑落すると噂の大キレット登場
ここから先いきなり大キレット!?
長谷川ピークに飛騨泣き
そしてA沢のコル
歩くこと数分

ヘリ?

誰か滑落したの?
せっかくとった休み
予定より遅れているが
2日目のキャンプ予定地
穂高岳山荘目指す。
その前に大キレット越えた先の新穂高小屋へ行き一服の予定
大キレット
来たは良いが、初心者が来ていい山じゃない。

そこは自分の想像を越えていた。
まず下が見えない!
なんだろう?
分かりやすく話すと
高層ビルの最上階から下覗くと道とか屋根と見えるじゃん
底が見えないって言うの?
落ちたらどこ行くのかな?
そこにハシゴが付いていたり
チェーンがかかっていたり
ハシゴもチェーンもなかったり
足場は爪先が乗っかるくらいの岩場に
手元はぐらぐら動く指がかかる程度の岩
下を見ると落ちた先はどこなのか?わからない高度差
そう!ビルの最上階の窓から出て
ハシゴやチェーンもしくは何もないから
窓枠のサッシに足と指かけて屋上行く感じ
みんな命綱もなしで
どうかしてる。
俺はもう帰りたい。
だが戻るにしても、来た道?岩壁?
来た道戻る気にもなれず
目の前には永遠と底が見ない場所にハシゴとチェーンと岩橋
こんな状況だと
ハシゴにしても
チェーン握るにしても
ましてやハシゴも何もない断崖絶壁にしても
ハシゴってどう登るのが正解か?
ハシゴの横のバーを持って一握り一歩ずつ上がるの?
それとも縦のバーを持って滑らせて登るの?
チェーン握る手を滑らせたら最後、、、
もしも滑った時のことを考えて一回一回チェーンの駒にいちいち指を突っ込み
仮に滑ったら指は折れてもチェーンの駒に指が引っ掛かっていたら落ちないと思い
チェーンに指入れて握りの繰り返し
常に後ろに引っ張られる二泊三日の荷物
重心は常に壁側に寄せ登る
難所を越え
俺が考えていることはただ1つ。
無傷だけど救助ヘリに来てもらう方法
そんな方法は全く思いつかず
ルートマップ通りの時間で進むこと2時間
ロープたらして崖の上に立つカッコいい人

それは岐阜県警の山岳警察
めちゃくちゃカッコ良い
今行方不明者捜索中で
下で捜査中ですので落石注意してくださいと。
さっきのヘリは滑落者
探していたの?
まだ先が見えない断崖絶壁
せっかく警察いたから道を聞く。
休憩地点の小屋までここから約30分断崖絶壁登れば着くらしい。
北穂高岳小屋到着

あの尖った山からよく歩いた!
年1の山登りが来る場所ではなかった。
これは登山ではなくクライミングではないのか?
何はともあれやっと一服
次の目的地は穂高山荘。
地図よく見てなかった俺が悪かった。
平坦な尾根道を想像していたけど
想像とは裏腹に
そこは大キレットよりレベルが高い場所で難所は続く

荷物の重みで後ろ引っ張られるし
下見えない場所がさらに2時間半
なぜ?チェーンもハシゴもない?
あまり人はいないけど、本当に命綱なしで
みんなどういう神経しているんだろう?
南岳小屋を出て
大キレットに涸沢岳の滑落注意箇所を計5時間
底が見えない場所歩いた。

けっきょく槍ヶ岳から穂高山荘まで
11時間歩いて登って壁に貼り付いて到着

ラスト最終日はジャンダルムを越えてイビさんらとのキャンプ予定地
西穂高岳山荘目指す。
ジャンダルムへ行っていいものか?
不味いキャンプ飯食べてじっくり一晩考えた。
昨日、山荘でジャンダルムのことを、いろんな人に聞いた。
ジャンダルム行った人に言わせると
大キレット、奥穂高から穂高までのルートの危険箇所は3ヶ所くらい。
え?俺に言わせると、全て下が見えない危険箇所だったけど。
大キレットがレベル3でジャンダルムがレベル10と言う人や
大キレットがレベル7でジャンダルムが10と言う人もいる。
ジャンダルムには逆スラブがあるらしい
しかも命綱なんてみんななし
とにかく大キレットよりレベルが高いのは確かだ。
このまま進むべきか奥穂高岳でコース変えるか。
今の自分の立場を考えると行っていい場所ではないと思い
行ってみたかったジャンダルムはあきらめた。
とりあえず奥穂高岳目指して
起きる。
いきなりのクライミング
低い壁だけど
寝起きにはキツイ

体力は回復しても
こんな低い壁でささいなミスやルートミス
あわよくば奥穂高岳からジャンダルムと思ったが

幼なじみもペース落ちてきてるし、前穂高岳ルート行くことに。
前穂高岳過ぎると、よく見る登山道
一気に体力も集中力も切れ
全体力使い果たして最終的には、上高地着くころには幼なじみにも抜かれ
おじいちゃんおばあちゃんにも抜かれ
燃え尽きた。
もうミスしたら死ぬような山は2度と来ない。
2泊3日の俺たちの冒険は終わった。
槍~大キレット~穂高
よく歩いた。

帰って片づけていたら
行きたくないと思ったジャンダルム
行きたい。
- 2021/10/06(水) 11:07:00|
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