弊社のお客様ミワさん

実は今月初めに仕事を休んで行った
穂高でのキャンプでミワさんと
槍ヶ岳から穂高岳山荘までの間で出会っていた。
そこはたしか長谷川ピークと言う場所で
そこにミワさんはロープをたらして岸壁にしがみついていた。

我々は長谷川ピークを渡ろうとしていたところ
ミワさんは震えながら
岸壁で何か叫んでいる!
ミワさんを見た時にオレはすごいと思った
お世辞にも筋肉体質とは言えない
ムチムチの腕をさらけだし
写真の場所から降りてきたにしても
登ってきたにしても
あの腕で登れるんだ!と思い
一瞬見とれてしまった。
見とれながら固まっていると
ミワさんは
人が来たから先に行かせる!と叫び
我々は震えるミワさんに挨拶をして
長谷川ピークを渡った。
下にたらしていたと思っていたロープは
実はクリスマスツリーの飾りのように
横にだらんと伸び
ロープの先には震えながらロープを握りしめる女性が2人
岸壁にしがみついていた。
我々は女性2人にも先に行かせてもらいますと挨拶をして
その場を通過して先に進んだ。
ここら一帯にリュックをおろして一服するところはない。
だが山頂付近にはリュックをおろして一服する気分になる場所はある。
ここら一帯で考えることは
無傷でヘリを呼ぶ方法
と
二度とここへは来ない
この二つ。
安全な場所に着くと
もう二度と来ないと思い
携帯を取り出し写真を撮ることにしていた。
今回携帯電を持参した理由は
落ちた時に救助ヘリを呼ぶためで
二泊三日分の電池も蓄えておかなければならなく
基本的に電話の音は消している。
着信に気づかなかった。
長谷川ピークですれ違ったミワさんから
数回の不在着信。
噂の滑落!?その下にはメッセージが・・・
その時オレは確信した
あれはミワさんではなかったと。
あれはミワさんのドッペルゲンガーか
ブロッケン現象ではなかったかと。
メッセージにはこう書かれていた。
立ちごけしました。下山してからミワさんのXLが入庫

ハンドルが曲がり
ミラーが折れた。

カウルの割れはそのままで
ハンドルとミラーだけ修理

これでミワさんはツーリングに行ける

これは作り話ではなく実話で
写真を撮れる場所ではなかったため
長谷川ピークにいたミワさんは撮れなかったが
このような落ちて死んでしまうような山には
ガイドと言う人たちがいるそうで
ガイドをつけると落ちて死んでしまうような場所では
安全のためロープをはって安全に渡らしてくれるそうです。
ミワさんに似ていた人は
そのガイドの人だったかと思います。
- 2021/10/16(土) 06:22:19|
- スポーツスター
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